レスリング男子グレコ130キロ級の園田新(20=拓大)が、肉体改造で世界を目指す。世界選手権(9月・米ラスベガス)グレコ日本代表が29日、都内で合宿を公開。最重量級ながら121キロの園田は海外選手との体格差、パワーを埋めるため「1日米1升以上、8000キロカロリー超」を摂取する「食事トレ」をしていることを明かした。

 「食べるのがつらい。でも毎食3合以上」。園田は悲壮な表情だ。26日には拓大の鈴木克彰コーチの実家、東京・王子の居酒屋「やまに」で食事指導を受けた。米4合の「カツ丼カレーライスがけ」と、大盛りの冷やし中華とオムライス。グレコの西口強化委員長は「太ったやつは、太ったやつの好物をよく知っている」と、元グレコ120キロ級日本王者の指導に満足そう。園田は「まず125キロを目指す。食べて、食べて、五輪代表権を狙います」と強い決意で言った。