桐蔭学園高(横浜市青葉区)の柔道部で、1年男子生徒(16)が部活動中に熱中症になり、2日後に死亡していたことが20日、同校への取材で分かった。

 同校によると、生徒は14日午前9時半から2時間半ほど、仲間の部員や他校の生徒と市内の武道館で練習に参加。寮に戻って昼食を取り、午後3時から練習を再開した。寮から約2キロ離れた鶴見川沿いの土手まで走り、坂道を駆け上がっていた際に体調不良を訴えた。

 練習を中断し寮に帰る生徒を追い掛けたコーチが、数十メートル先で倒れていた生徒を保護し119番。生徒は病院で手当てを受けたが、16日朝、熱中症による多臓器不全などで死亡した。

 同校の田中実高校男子部部長は「痛恨の極み。調査委員会を設けて原因を究明し、再発防止につなげたい」と話した。