国際卓球連盟(ITTF)は2日、9月の世界ランキングを発表し、日本協会が定めた16年リオデジャネイロ五輪シングルス代表選考基準の日本人2位以内に、女子は5位の石川佳純(22=全農)と6位の福原愛(26=ANA)、男子は5位の水谷隼(26=ビーコン・ラボ)と12位の丹羽孝希(20=明大)が入った。

 来年4月のリオデジャネイロ五輪アジア予選(香港)のシングルス代表が決定。同大会で出場権が得られなかった場合でも、16年5月の世界ランク22位までは選出されるため、事実上内定した。

 石川は、ワールドツアー・オーストリアオープン出場に備えたオーストラリアから、ブログで「リオ五輪に向けて、大きな壁を1つ乗り越えることが出来て、素直にうれしい気持ちでいっぱいです。ただこれからも、プロツアーの大きな大会が続くので、一戦一戦を大事に戦って、リオ五輪に臨みたいと思います」とコメントした。

 女子の日本人3番手は14歳の伊藤美誠(スターツ)で10位。女子日本代表の村上監督は「3番手をダブルス要員に」と明言しており、伊藤はリオ五輪団体戦出場の代表入りが確実となった。平野美宇(エリートアカデミー)が17位、平野早矢香(ミキハウス)と石垣優香(日本生命)が19位。

 男子は吉村真晴(愛知工大)が18位で日本勢の3番目手に入り、8月の60位から一気に22位に躍進した大島祐哉(早大)が4番手となった。

 日本協会は今月19日に理事会を開き、正式決定する予定となっている。