バドミントン男子で08年北京、12年ロンドン両五輪の代表だった池田信太郎(34=エボラブルアジア)が8日、ヨネックス・オープン・ジャパン会場の東京体育館で引退会見をした。最後と決めていた今大会予選で敗戦。「今日は負けたが、最後までベストを尽くした。悔しいが、自分のプレーができて納得している」と話した。

 07年世界選手権で坂本修一と組んだ男子ダブルスで銅メダルを獲得し、北京五輪にも出場。その後、女子の潮田玲子との混合ダブルスで「イケシオ」ペアとして活躍し、ロンドン五輪に出た。潮田の引退後、海外選手との男子ダブルスで活動していたが、世界ランキングの低迷で出場できる試合が限られていた。

 池田は「父から教わってから約30年。こんなに長く続けるとは思っていなかった」と涙ぐむ場面もあった。「試合は最後もバドミントンの思いは変わらない。形を変えて貢献したい」と今後もバドミントンに関わっていく考えだ。