国のスポーツ施策を総合的に推進するスポーツ庁が1日、文部科学省の外局として発足した。初代長官に、88年ソウル五輪競泳金メダリストの鈴木大地氏(48)が就任。約120人の職員の前で訓示も行った。鈴木長官は「みなさんとともに、スポーツを社会につなげるべく、精進したい。5~10年後に、あのときスポーツ庁ができて良かったと思われるような庁になってほしい」と話した。

 鈴木長官はソウル五輪の男子100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。13年に史上最年少で日本水泳連盟会長に就任。日本オリンピック委員会(JOC)の理事や、五輪出場経験者を集めた日本オリンピアンズ協会の会長も務めていた。

 スポーツ庁はトップ選手の強化や国民の健康増進に取り組む官庁で、5月の関連法成立で新設が決定。文部科学省の外局として、同省を中心に各府省のスポーツ関係部局から職員を集め120人態勢で発足した。