柔道の女子63キロ級で14、15年世界選手権銅メダリストの田代未来(21=コマツ)が30日、欧州での単身合宿から帰国した。

 15日からフランスに渡り、22日からはスロベニアへバスで14時間かけて移動。同級世界女王のトレステニャクの故郷に出向き、1週間みっちりと合同練習に明け暮れた。早朝から激しく筋トレする姿に面食らった部分もあったが、「こんなに稽古しているのだから、自分はもっとやらないと。すごく刺激を受けた」と海をまたいだ出稽古は収穫十分だった。遠征は指導する五輪2連覇の谷本歩実コーチが、16年リオデジャネイロ五輪での金メダル獲得のために設けた。敵を知ることで怖さをなくす狙いがあり、田代も「自分のやるべきことが明確になった」と述べた。