世界7位の錦織圭(26=日清食品)が世界王者の高い壁に阻まれた。昨年4大大会すべてで決勝に進出し、そのうち3度優勝した同1位のジョコビッチ(セルビア)に3-6、2-6、4-6の2時間2分のストレートで敗れ、32年佐藤次郎以来、日本男子84年ぶりの4強入りはならなかった。

 錦織は、第1セットの第6ゲームで、自分のサービスゲームを40-0リードから落とした。ジョコビッチ相手に先行を許しては厳しい。その焦りがミスを生み、競るゲームもなかなか取れない。大事なポイントでの安定感の差を見せられ、ストレートで力尽きた。

 主な一問一答は次の通り。

 -どこが悪かったか

 錦織 いいスタートは切れた。しかし、最初に自分がサーブを落として、すべてが変わってしまった。

 -サービスキープが難しかった

 錦織 彼のリターンが良かったが、ちょっと焦ってしまった。簡単なショットもミスしてしまった。

 -ジョコビッチはベストに近かったか

 錦織 今日は、ほとんどが自分の責任。最初の2セットでミスが多すぎた。

 -ベスト8をどう評価するか

 錦織 いいテニスはできているので、あまり落ち込みたくはないが、すごく悔しい。

 -世界の頂点との差は

 錦織 彼は攻めることもできるし、守りも硬い。1番、崩すのが大変な選手。弱点がないと、どこを攻めたらいいのか迷ってしまう。