テコンドーのリオデジャネイロ五輪・アジア大陸予選の男女3階級の代表選考会が1月31日、岐阜県羽島市防災ステーションで行われ、男子58キロ級は南米ボリビア育ちの鈴木セルヒオ(21=大東文化大)が代表となった。

 川崎出身の鈴木は、日本人の父健二さんとボリビア人の母ノルマさんの間に生まれ、5歳の時に家族とともにボリビアに移住。そこでテコンドーと出会い、高校は韓国、大学は日本へ留学し、技を磨いてきた。

 「夢のスタート地点に立つことができた。(アジア予選の)フィリピンで優勝するところまで想像はできている」。アジア予選を勝ちぬき、リオ五輪出場を決めれば家族の住む南米への「里帰り」五輪となる。「家族や知り合いが応援に来てくれると思う。絶対出たい」と話した。