世界ランキング6位の第2シード錦織圭(26=日清食品)は男子シングルス2回戦で同43位と格下のサム・クエリー(米国)に敗れ、出場2大会連続優勝を逃した。

 錦織は第1サーブの確率がわずか44%と絶不調だった。2セットとも先にブレークされ、劣勢となった。クエリーの高速サーブとフラットな強打に押されて反撃機をつくれず「敗因の90パーセントは自分。第1サーブが入らず、第2サーブも中に入り、攻められた」と暗い表情だった。

 第1セットの第2ゲームをいきなりブレークされた。サーブの確率が低い時はリターンで集中して補うことが多いが、粗削りなショットに押された。ラリーの回数を減らし、速いテンポで攻める相手に対して本来のプレーを出せず「じっくりラリーする展開にならなかった。互いにミスもあり、余計にリズムがつかめなかった」と嘆いた。第2セットも第4ゲームをブレークされ、さらに苦しくなった。

 次は団体戦のデ杯で、世界ランキング2位のアンディ・マリーを擁する昨年王者英国に挑む。錦織は「目標はマリーに勝つこと。相手は強いので体力次第でダブルスも出られたらいい」とツアーとは違う戦いに気持ちを切り替えようとしていた。