バドミントン男子シングルスでリオデジャネイロ五輪のメダルを期待された桃田賢斗(21=NTT東日本)が、12年ロンドン五輪代表の田児賢一とともに東京・錦糸町の違法カジノ店で賭博をしていたことが発覚した。7日早朝、遠征先のマレーシアから緊急帰国し、所属するNTT東日本の聞き取り調査で事実を認めた。

 今回の賭博問題は、2人だけでなくチーム全体の処分にも発展しそうだ。都内のNTT東日本の本社では、バドミントン部の男女16人の選手(うち6人は海外遠征のため電話調査)、スタッフ5人、監督の22人に聞き取り調査が行われた。広報担当者はこれまでの調査で「選手、スタッフいずれかは特定できていないが、2選手以外に何人かが賭博に関わっていたことが分かっている」と明かした。

 部の処分については「現時点でどうこうということはない」としたが、活動自粛や休部も考えられる。NTTバドミントン部は1955年(昭30)に発足。日本リーグで男子が18度、女子が1度の優勝。影響を鑑みて、7日朝から部のホームページは閉鎖された。