ビーチバレーボール界の“浅尾美和2世”こと、坂口佳穂(20=マイナビ)が12日、川崎市の川崎競馬場で行われた、熊本地震復興物産展に参加した。

 172センチ。小麦色の肌に真っ白な歯、飾らない笑顔が印象的の坂口が募金箱を持って競馬場に立った。その美貌に多くの来場者が足を止めた。坂口は「九州人としてこのような活動が出来て本当にうれしい。あとは、良い結果を地元へ届けたいです」と力を込めた。

 宮崎県串間市出身。5人兄弟の長女として誕生した。双子の弟を含め、4人のきょうだいは全員が男。小中学校時代にはバレーボールに熱中し、高校時代はダンス部に在籍した。一方で、芸能事務所に所属し、タレント活動も行っていた。高3の秋、初めてビーチバレーを観戦した。「コートに立ちたい」。バレーボール熱が再熱し、本格的に始めることを決意した。

 武蔵野大入学後、96年アトランタ五輪男子ビーチバレーボールに出場した瀬戸山正二氏の指導を受け、強化に励んでいる。JBVツアーに初参戦した昨年は、1度も表彰台に上れなかった。「美人アスリート」とメディアに注目される一方、「実力が伴わないから、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と言う。2年目の今シーズンは、鈴木悠佳子とペアを組み、“スズカホ”で試合に挑んでいる。「今の目標は日本一。国内優勝してからその先が見えてくる思う」。将来の日本代表、4年後の東京五輪に向けて、一歩ずつ前へ進む。