サーフィンの世界ジュニア選手権(ポルトガル・アゾレス諸島)で4位に入ったU18日本代表「波乗りジャパン」が28日、メダルを胸に帰国した。サーフィンの大会では4位までにメダルが出るの通例で、チーム全員がカッパー(銅)メダルを首に下げて成田空港の到着ロビーに現れた。

 8月に20年東京五輪の実施が正式決定した後、初めての世界選手権。各国選手の目の色が変わる中で強豪の米国やブラジルを上回った。フランス、オーストラリア、ハワイに次ぐ4位に「日本は注目されていたけれど、そんな中で米国に勝てたのはうれしいし、自信になります」と、主将を務めた田中大貴は話した。

 U16の個人戦では森友二と西優司がファイナル(4人)に残り、森が3位、西が4位で、ともにメダルを獲得。チームのメダルにも貢献したが、森は「優勝しか狙っていなかったので悔しい。1位じゃなければ意味がないです」と、頂点を目指して貪欲に言った。

 井本公文コーチは「国別総合順位でメダルがとれたのは、日本のジュニア層がレベルアップした証拠」。4年後に向けて「さらなる強化が必要。まだまだ世界は強いですから」と気持ちを引き締めた。

 11月には国際サーフィン連盟のアギーレ会長が来日する予定。今後は試合方式やルールなどの見直しも行われる。同時に競技者やファン以外にサーフィン競技の魅力を伝えることも「急務ですね」と井本コーチ。「五輪サーフィン」が、20年に向けて本格的に動きだす。