羽生結弦(21=ANA)が、今季初戦のSPで4回転ループを成功させ、88・30点で首位発進した。

 4回転ループを成功させるのは、国際スケート連盟(ISU)公認の試合で初めて。9月23日にジュニアグランプリシリーズスロベニア大会で、アレクセイ・クラスノジョン(米国)が跳び認定はされたが、着氷時に手をついたとして国際スケート連盟(ISU)は成功と認めていなかった。初の快挙に羽生は「あまり実感がない。世界初はみんなが驚く、うれしいニュースになると思うが、僕にとっては関係ないこと。(4回転ループは)もっときれいに跳べる」と冷静に受け止めた。

 4回転ループは決めたが、連続ジャンプで失敗し得点は伸びず。滑り終えると、失敗した場所の氷をたたき、悔しがった。「今はただプログラムを完成しきれなかったことが悔しい。もっと練習しなきゃと思いました」と反省を重ねた。