19年ラグビーW杯、20年東京五輪・パラリンピックなどに向け文化や観光とスポーツを連動させつつ国際的な機運を高める目的で「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」が19日、京都市内で開幕した。

 文科省、スポーツ庁、文化庁が主催し、19、20日は京都、20~22日は東京(20日は両都市で開催)で行われる。

 20日には東京会場で国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長などがあいさつや基調講演を実施。21日も東京都の小池百合子知事、元陸上ハンマー投げ選手の室伏広治東京五輪・パラリンピック組織委員会スポーツディレクターなど豪華な顔ぶれが登壇する予定だ。

 初日となったこの日は、京都で文化に焦点を当てた催しが行われた。午後からはスペシャルゲストとして「ももいろクローバーZ」が登場。「走れ!」と「青春賦」の2曲を披露し、百田夏菜子(22)は「世界からトップレベルの選手が集まってくるので楽しみ」。玉井詩織(21)は「いろいろな国の文化が交わる。私たち若い世代も発信できたらいいと思う」と20年東京五輪・パラリンピックに向けて思いを語った。

 多くの外国人出席者も、「ももクロ」の姿には新鮮な表情を見せた。登壇した五輪文化遺産財団理事長のフランシス・ガーベット氏は「非常に興味深いファッションだった。みなさん(参加者)が持っている(光る)棒も興味深かった」と語り、会場は和やかな雰囲気に。大蔵流狂言師の茂山逸平(37)は「できるか分からないけれど、例えば光源氏の物語をももクロさんに『なぜ、男は女の気持ちが分からないのか』というように歌ってもらう。そうすれば古典との距離も近くなると思う」と斬新なアイデアを出すなど、日本の文化の発信方法を深く考える時間となった。