テニスで戦後初の日本人プロ選手として知られる石黒修(いしぐろ・おさむ)氏が9日に死去したことが、10日分かった。80歳。長崎市出身。

 俳優の石黒賢氏の父としても知られる。慶大卒で1971年に戦後初めてプロ転向した。全日本選手権はシングルスとダブルスで各3度優勝。4大大会では65年の全豪オープンの男子ダブルスで渡辺康二氏と組んで8強入り。シングルスでは全豪オープンとウィンブルドン選手権で3回戦、全仏オープン、全米オープンでは2回戦に進んだ。国別対抗戦のデ杯の代表としてもプレーし、65年には監督も務めた。72年に日本プロテニス協会を創設し、初代理事長に就任した。