静岡県バスケットボール協会の川村修会長(シャンソン化粧品社長)らによる同協会内の「不明朗な資金」について記者会見を、今日19日に静岡市内で開催すると発表した。出席者は川村会長、杉山明宏副会長(シャンソン化粧品取締役)、調査チームとしている。

 川村会長は9月9日、静岡市で90年代に県や市から補助金を受けて開催した女子アジア選手権の大会経費について「一部の理事たちが県や市に返還すべき公金を返還せずに裏金にした事実が判明した。決して許されない。全額返還する」などとする宣言書を出した。

 会長側によると、95年と99年の同選手権で約9000万円の余剰金が出たが、これらを返還せず、現在も5000万円が裏金として存在しているという。裏金づくりには、元男子日本代表、現職の銀行員らの4人が関与しており、杉山副会長は「会見では裏金づくりまでの流れ、あらゆる証拠を開示し、4人の実名も明かす。補助金を目的以外の国債や地方債購入など、不正に運用したことも分かった」と話している。

 杉山副会長によると、シャンソン化粧品も85年から今年2月まで、事務局側の「資金難」の話を信じて、計約3600万円を協会に援助してきたことから、シャンソン化粧品内に調査チームを結成。「弊社も被害者。だから調査しました」としている。