伊藤有希(22=土屋ホーム)が、高梨のW杯通算53勝目を阻止して優勝した。2回目に101・5メートルを飛んで1回目の2位から逆転し、合計234・4点で今季、通算とも4勝目を挙げた。

 1月のW杯札幌大会で初優勝してから国内4戦で3勝と絶好調だった。その勢いのまま、五輪会場でのテスト大会で優勝。来年の本番のメダル候補に浮上した。「海外1勝目が平昌だったということ。他の選手よりゆるい追い風の中で飛べた。運にも助けられました」と謙遜したが、その表情は自信に満ちていた。「求めているのは内容なので」と、勝利ではしゃぐ姿はもうない。

 16日には個人第18戦がある。「苦手な台ではない。これから好きな台にしていきたい」と、連勝を狙う。