フィギュアスケートの世界選手権で3季ぶり2度目の優勝を飾った羽生結弦(22=ANA)が4日、開催地のフィンランド・ヘルシンキから羽田空港に帰国した。

 空港には出迎えのファンが約500人集結。到着ゲートに羽生が登場すると、一時はパニック状態。警備の警察が「走らないで」と興奮したファンを静めるほどの騒ぎになった。

 ファンからすれば待ちに待った3季ぶりの優勝。500人の大歓迎に、羽生は「(金メダルのソチ)オリンピックのときをほうふつさせる長い列で迎えてくださった。気持ち良かった」と、喜びの笑顔を見せた。

 今回の世界選手権は上位6人が290点以上を出すなど、ハイレベルな戦いだった。だからこそ「試合中に成長できた部分がたくさんあった」と、優勝の重みを実感する。2位には2・28点差で、宇野昌磨(19=中京大)が入り、日本人ワンツーフィニッシュも飾った。「(宇野は)本当に隙のない選手。彼は彼の武器があり、僕には僕の武器がある。彼の存在は誇りだし、これからも追い掛けたい」。20日からは今季最終戦の国別対抗戦(代々木第1体育館)がある。今何したいとの問いには「練習がしたい」と、午前中に成田空港に到着した宇野と同じ答えをした。