世界ランク上位6カ国で争うフィギュアスケート国別対抗戦の公式練習が19日、代々木第一体育館で行われ、世界選手権金メダルの羽生結弦(22=ANA)、同銀メダル宇野昌磨(19=中京大)らが調整を行った。

 フリー「ホープ&レガシー」の曲を通す練習では、冒頭の4回転ループでこらえる体勢で着氷。演技後半の連続ジャンプで失敗したが、その後、4回転トーループからの3連続ジャンプでリカバリーした。課題とする4回転サルコー-3回転トーループの連続技は、曲の中では決まらなかったが、練習中に3度も決めるなど好調の様子だった。

 SP5位と出遅れた世界選手権では、フリーで223・20点の世界歴代最高点をマークし、逆転優勝。3季ぶりの王者に返り咲いたが、今季はまだSP、フリー両方完璧な演技はそろえられていない。16日に仙台で行われたイベントでも「(国別で)ほんとに頑張らなくちゃいけない」と意欲をみせていた。今季最終戦となる今大会で、自身の持つ330・43点の世界最高合計点の更新も十分ありそうだ。

 男女SPは20日、男子フリーは21日、女子フリーは22日に行われる。