男子第59回、女子第20回全国高校駅伝は21日、京都市西京極陸上競技場を発着点に、男子は都道府県代表の47校、記念大会となる女子は11の地区代表を加えた58校で争われる。ことしから留学生は男女とも最長区間の1区は走れなくなった。

 ▽男子(7区間、42・195キロ)昨年は1位と同タイムながら2位の佐久長聖(長野)が優勝候補の筆頭だ。国体の少年男子A1万メートルで2位の村沢を中心に、5000メートルの平均タイムが出場校中トップで層が厚い。前回の出場メンバー5人が残るのも強みで、初優勝のチャンスだ。

 予選で最速の2時間3分55秒を記録した西脇工(兵庫)が追う。2連覇を狙う仙台育英(宮城)はクイラの起用法が鍵だ。前回も3区を走り、ルール変更による影響も大きくはないだろう。

 ▽女子(5区間、21・0975キロ)昨年が初出場の豊川(愛知)が強い。予選での1時間7分22秒は全国1位。留学生のワイリムに加え、ほかのメンバーの3000メートルの平均タイムも速く、ハイレベルな選手がそろう。実力通りに走れば、独走で競技場に帰ってきそうだ。

 2連覇が懸かる立命館宇治(京都)も総合力は高い。須磨学園(兵庫)は3000メートルの平均タイムが首位で、2年ぶりの王座奪還を狙える位置にいる。豊川を阻むには、ワイリムの登場が予想される最終5区までにできるだけリードを広げておきたい。(共同)