柔道の世界無差別選手権が20、21日にパリ近郊のルバロワで行われる。国際柔道連盟(IJF)が非五輪種目の無差別級の普及を目的に今年から新設したもので、原則として夏季五輪の開催年に実施される。

 年末で選手にとっては調整が難しい時期になるが、IJFのビゼール会長は「体重制限なく日本一を決める全日本選手権のような価値を持つ大会になってほしい」と期待を寄せている。

 男女各32選手が参加。各国・地域から2選手がエントリーできるほか、IJFが有力選手を推薦枠で招待する。賞金総額は10万ドル(約900万円)。

 日本の男子は昨秋の世界選手権無差別級王者の棟田康幸(警視庁)が推薦選手となり、100キロ超級の高井洋平(旭化成)100キロ級の穴井隆将(天理大職)も出場。女子は78キロ超級の杉本美香(コマツ)田知本愛(東海大)が代表となった。

 今大会の目玉は昨年の世界選手権男子100キロ超級覇者のテディ・リネール(フランス)。北京五輪は3位にとどまり、ロンドン五輪を目指して地元で再出発する。このほか、北京五輪男子100キロ超級決勝で石井慧に敗れたアブドゥロ・タングリエフ(ウズベキスタン)実力者のアレクサンドル・ミハイリン(ロシア)らが出場する。