国際オリンピック委員会(IOC)が北京五輪のドーピング検査で採取した検体を再検査した結果、持久力を高める新型のエリスロポエチン(EPO)に6選手から7件の陽性反応があったという発表を受け、日本オリンピック委員会(JOC)は30日、IOCから該当する選手の通知がないことを確認した。

 IOCは国内オリンピック委員会を通じて該当選手に通達した。聴聞会などを経て違反が確定するまで個人名を公表しない方針。

 AP通信は、6人は陸上男子1500メートルを制したラシド・ラムジ(バーレーン)自転車男子個人ロードレース2位のダビデ・レベリン(イタリア)重量挙げ女子53キロ5位ののユデルキ・マリダリン(ドミニカ共和国)自転車男子のシュテファン・シューマッハー(ドイツ)陸上女子競歩のアサナシア・ツメレカ(ギリシャ)同800メートルのバニャ・ペリシッチ(クロアチア)と特定した。