陸上男子短距離の北京五輪代表で、長期休養中の末続慎吾(ミズノ)は23日、来季に向けて「まだ試合に出るか決めていない」と話し、レース復帰の時期が依然未定であることを明らかにした。

 所属先の懇親会に出席した29歳の末続は少しやせた印象で「今季は陸上を外から見て自分を見つめ直す期間になった。休養は意味のあることで、どこかに向かって走っている。もう少し時間がほしい」と述べ、2012年ロンドン五輪は「目標にしている」と語った。

 200メートルの日本記録を持つ末続は昨年の北京五輪男子400メートルリレーで銅メダルを獲得したが、疲労の蓄積を理由に「無期限休養」を宣言。今季は充電期間に充て、地元の熊本を練習拠点にしたが、8月の世界選手権(ベルリン)を含めてレースに出場しなかった。(共同)