競泳男子100メートル平泳ぎの2011年世界選手権王者、アレクサンドル・ダーレオーエン選手(ノルウェー)が高地合宿先の米アリゾナ州で急死したことを受け、日本水連の上野広治競泳委員長は2日、松田丈志(コスモス薬品)や星奈津美(スウィン大教)らロンドン五輪代表の一部選手が6~7月に計画している高地合宿を予定通り実施するかどうかを8日の常務理事会で決めることを明らかにした。

 ダーレオーエン選手の死と高地の因果関係は明らかになっていないが、上野委員長は「(選手が)不安を持った状況では行かせられない」と述べた。

 空気中の酸素量が少ない高地での練習は体への負担が大きいとされ、体調管理が重要になる。06年に中国の昆明で高地合宿中だった日体大水泳部の選手が死亡する事故が起き、日本水連は08年に安全管理のガイドラインを公表した。