ロンドン五輪の柔道男子代表が21日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで代表決定後初の強化合宿を公開し、金メダルが期待される男子73キロ級の中矢力(ALSOK)は「緊張感が出てきた。代表に選ばれたからには勝たなければいけない」と表情を引き締めた。

 中矢は12日の全日本選抜体重別選手権で右肘を負傷した。精密検査の結果、靱帯(じんたい)とけんを痛めたが大事には至らなかった。この日は立ち技だけが別メニューで「この合宿でコンディションを高めたい」と気合十分に話した。

 60キロ級で2大会連続出場の平岡拓晃(了徳寺学園職)は「けがをすることなく、追い込んでいく」と冷静だった。19日から始まった合宿は24日に終了する。