レスリングが2020年五輪で実施競技から除外の危機に直面していることを受け、00年シドニー五輪レスリング男子フリースタイル97キロ級を制したサギド・ムルタサリエフ氏(ロシア)は26日、抗議のため国際オリンピック委員会(IOC)に金メダルを返上することを明らかにした。

 同氏は「レスリングの競技存続に向けて何かしなくてはいけないと思った」と述べ、IOCのロゲ会長にも手紙を書くという。

 1996年アトランタ五輪男子フリースタイル52キロ級金メダリストでブルガリア連盟会長のワレンティン・ヨルダノフ氏がIOCに金メダルを返却しており、世界各国で五輪メダリストらが抗議行動の意思を示している。

 [2013年2月27日10時21分]日刊スポーツのオススメ