国際オリンピック委員会(IOC)は10日、ブエノスアイレスでの総会最終日に会長選を行い、2期12年の任期を終えて退任するロゲ会長(71=ベルギー)の後任を決める。

 6人が立候補し、バッハ副会長(59=ドイツ)が最有力とみられている。

 バッハ氏は弁護士で、ドイツ・オリンピック委員会会長も務める。各国オリンピック委員会連合(ANOC)会長で「キングメーカー」といわれる実力者、アハマド委員(クウェート)が支持するとされる。

 対抗馬とみられたウン副会長(64=シンガポール)は、2020年五輪の東京開催決定が打撃となったようだ。欧州中心のIOCで2つの重大選挙でともにアジアの候補が勝つことには抵抗があるとされ、欧州の有力委員は「ウン氏は厳しくなった」と分析した。

 キャリオン財務委員長(60=プエルトリコ)と陸上男子棒高跳び世界記録保持者のブブカ理事(49=ウクライナ)が追い上げているもようだ。