<競泳:パンパシフィック選手権>◇第3日◇23日◇オーストラリア・ゴールドコースト◇男子100メートルバタフライ

 やはりこの男には金メダルが似合う。100メートルバタフライは五輪3連覇中のマイケル・フェルプス(米国)がブランクを感じさせず頂点に立った。

 「また勝ててうれしい。久しぶりだからね」と気持ち良さそうに大歓声を浴びた。

 50メートルを6番手で折り返したが、そこからが真骨頂だった。豪快なストロークでぐいぐい水をかき、残り25メートルを切って隣のコースを泳いだライバルのロクテ(米国)をとらえ、抜き去った。順位を確認すると穏やかな笑みを浮かべた。

 復帰戦からわずか4カ月。全米選手権は無冠に終わったが、世界の舞台で勝負強さを見せた。

 「来年の世界選手権に向けていいきっかけになる」と素直に喜んだ。