インドでも錦織フィーバーが巻き起こった。2月に日本男子として史上2人目のツアー優勝を飾った錦織圭(18=IMG)が、日本男子最年少で明日11日、デ杯インド戦で代表にデビューする。その天才少年に地元もくぎ付けだ。

 9日の練習には異例の20人以上の地元マスコミが駆けつけた。日本からのテレビクルーも合わせ、テレビカメラは4台。地元紙は連日、錦織のストーリーを掲載した。さすがの錦織も「少し緊張しています」と驚きの表情を隠せない。

 8日に拠点とするフロリダからインド入りした。この日は「フロリダより暑い」(錦織)という36度の猛暑の中で、2時間近く軽快な動きを見せた。芝コートは錦織にとって05年ウィンブルドン・ジュニア以来。しかし、竹内監督は「自分流のペースでいい感じで来ている。まだ余力がある」と心配していない。日本の新エースが、いよいよ敵地で代表としてベールを脱ぐ。(ニューデリー=吉松忠弘)