北京五輪柔道男子100キロ超級金メダルの石井慧(21=国士舘大)が「ヒクソン流砂浜トレ」でパワーアップを図る。25日、都内の母校国士舘高での五輪報告会に出席。「ナチュラルに強い体にしたくて、ヒクソンのように海の砂浜で練習をしている」と明かした。

 敬愛する総合格闘家ヒクソン・グレイシーをまねた練習法を取り入れた。神奈川や千葉の海辺で走り込みや腕立て伏せ、五輪前から始めたヨガを実施。「自然の力を体に取り入れるため。2週間前から禁酒もしている。体重は110キロだけど、体が自然に動くようになった」と満足げだ。

 22日にはヒクソン同様に尊敬する格闘家ヒョードルとの面会が中止になり「ヒョードルをじかに感じたかった。考えとか、すべてを。中止になって落ち込みました」。それでも気持ちを立て直し、世界団体選手権(10月5日、東京武道館)で再び世界の頂点に挑む。