<フリースタイルスキー>◇21日◇米コロラド州スティームボートスプリングズ

 2季ぶりに復帰したフリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子(北野建設)は、国際スキー連盟(FIS)公認レースに出場し、優勝したブリテニー・コックス(オーストラリア)と1・21点差の23・84点で、19日の復帰初戦に続く2位に入った。予選を1位で通過した上村は、決勝の2回とも大きなミスはなかったが、スピードに乗り切れなかった。里谷多英(フジテレビ)は13位、伊藤さつき(奥伊吹ク)は16位だった。男子は山口卓也(白馬ク)の14位が最高。

 雪時々晴れ…上村が再び2位に入り、今後につなげた。手応えがあるのだろう。約1年9カ月のブランクの不安を乗り越え「思ったよりもいい滑りができた」と笑みを浮かべた。予選を堂々のトップで通過し、実力を見せつけた。上位16人による決勝は2位となり、今季導入された上位4人によるスーパーファイナルに危なげなく進んだ。これがこの日3度目の滑りとなり、復帰して間もない体ではさすがに厳しかった。「予選と決勝でばらつきが出るのは、これからの大きな課題」と反省した。現状を「ソチ五輪に向けては、来季からの方が意味合いは大きい」と冷静。今季は焦らず、自分を取り戻していく。