卓球の世界選手権個人戦(5月13~20日、パリ)に臨む日本代表が、「打倒中国」に向けた最終調整をパリ郊外で行う。女子代表の村上恭和監督(55)が23日、明かした。時差調整などを行うため、卓球専用体育館を予約済み。パリ中心部から約100キロ、車で約2時間半離れるが、卓球台が8台同時に使える広さという。全員が同時に練習できる環境が整っており「卓球専用の体育館なので床も問題ない。最終調整をしっかりしてパリ入りしたい」と話した。

 村上監督は「beat

 CHINA」(打倒中国)をスローガンに掲げた。代表選手16人はこの日、東京タワーで行われた記者会見に登場。代表チームの愛称「卓球NIPPON」も発表された。ロンドン五輪女子団体銀メダルの石川佳純(20=全農)は「出場する3種目で金メダルを取れるように頑張りたい。メダルを取るには1回は中国選手に勝たないといけないので、挑戦するプレーをしたい」と意気込んだ。

 同五輪の女子団体決勝でも中国に敗れ2位だった。宿敵を倒すために大会に調子を合わせることが不可欠。海外での生活に慣れている選手も、大舞台に向けた最終調整には神経質になる。石川は「時差だけは慣れることができないので、現地で合宿ができるのはうれしい」と歓迎していた。