柔道のバルセロナ五輪銀メダルの溝口紀子さん(41)が23日、都内でのシンポジウムで衝撃的な事実を公表した。全日本柔道連盟(全柔連)の現職理事が、現役女子選手にわいせつ行為を行ったとして、同選手から相談を受けた溝口さんが経緯を説明した。

 溝口氏が明かした理事によるセクハラ問題に、全柔連では宇野博昌広報委員長が取材に答え「事態の把握に努めているところ」と話した。シンポジウムの発言で事件を知り、北田氏と溝口両氏に連絡を取っている。「執行部は知らなかった。(上村)会長も知らないと言っていました」。事実だった場合は「厳正な対応をしたい」と続けた。同会長は報道陣に対応しなかった。また、藤田副会長は「初耳です。聞いたことがない」と言った。