<高校ラグビー:大阪桐蔭20-15国学院栃木>◇2回戦◇30日◇花園

 Aシードの大阪桐蔭(大阪第2)は国学院栃木(栃木)に辛勝した。

 春の選抜大会覇者の大阪桐蔭が薄氷の勝利だった。後半3分、インターセプトから約80メートルの同点トライを許した。国学院栃木を5点差で振り切った綾部監督は「慌てていたしミスが多かった」と渋い表情だ。

 救世主は後半5分から出場のWTB藤井だった。後半11分、ゴール前でパスを受けると「自分がなんとかしてやろう」とインゴールへ駆け込み、15-10とする反撃のトライをあげた。

 11月初旬に右足甲を疲労骨折。約1週間休養したが府予選決勝では痛み止めを飲み「気力で」先発出場した。現在は完治したが初戦はリザーブ。綾部監督は「トライを取る力がある。点が欲しい場面で抜てきしたい」。大舞台で期待に応えた。だが新たな不安材料も。SO喜連航主将がプレー中に左膝を痛め退場。次戦佐賀工戦の出場は診察を受け検討するという。春冬連覇へ、大阪桐蔭の試練の道が続く。【鈴木絢子】