19年ラグビーW杯(ワールドカップ)日本大会まで1年となった20日、W杯開催に向けて改修していた花園ラグビー場(東大阪市)の内覧会が行われた。17年2月から工事を行い、総工費72億6000万円で18年9月に終了。収容人数は20日時点で2万6544人となっており、座席は全席セパレートタイプに変更された。

大きな特徴としては、ゴルフ練習場のなごりがあった北側に、サイドスタンドと大型モニターを新設。照明設備も設置され、ナイターでの試合開催が可能となった。19年W杯では9月22日のイタリア-ナミビア、同28日のアルゼンチン-トンガなど4試合を実施。野田義和市長(61)は「『東大阪市の中にある1つのラグビー場』が『自分たちのラグビー場』になった。『花園から世界へ』の思いを新たにしています」と笑顔を見せた。

場内にはラグビーや花園の歴史を振り返るミュージアムも設置され、トイレなども改修された。車いすの来場者にも配慮したエレベーターが新設されたりと、小さな変化も多く見られた。

10月26日の日本代表-世界選抜(午後7時キックオフ)がオープニングマッチ。ラグビーの聖地は、新しい姿で歴史を刻んでいく。