大相撲の横綱白鵬(26=宮城野)ら三役以上の力士9人が15日、東日本大震災の被災者が避難する東京・調布市の味の素スタジアムで炊き出しを行った。

 正午から、いつもはサッカーの試合が行われるグランドで、大山親方の指導で被災者とともに相撲健康体操。大関把瑠都(26=尾上)や琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が、子どもや女性を相手に相撲をとって楽しんだ。

 その後は、ちゃんこ240食を被災者やボランティアに配り、一緒に食べた。白鵬は「巡業で行った福島の人たちが、ちゃんこをおいしいとおかわりをしてくれた。来て良かったなと思います」と笑顔を見せた。

 八百長問題で解雇処分を受けた蒼国来と星風が、日本相撲協会を相手に訴訟も辞さない姿勢でいることには「相撲取りは、けがしたときに自分が(体の状態を)一番分かっている。2人は(無気力相撲と言われる)それを認識して考えて行動している。何とも言えない」と話した。