名古屋場所で新3役(東小結)に昇進した白馬(27=陸奥)の父アリオンバヤルさんが、場所中に死去していたことが26日、分かった。白馬は25日の千秋楽を終えて、東京に移動。26日にモンゴル・ウランバートルへ出発した。

 白馬の師匠である陸奥親方(元大関霧島)によると、悲報が入ったのは名古屋場所10日目。交通事故に遭ったという。陸奥親方は「場所を離れられず、つらかっただろうが、よく頑張った」と話した。

 白馬は今場所、初の3役のカベにぶつかり、4勝11敗と苦戦した。終盤は、父の死を知りながらも、周囲には打ち明けずに戦っていた。8月6日からの夏巡業までには、再来日する予定になっている。