ソフトバンク対日本ハム 最後を締めた森(撮影・栗木一考)
ソフトバンク対日本ハム 最後を締めた森(撮影・栗木一考)

日刊スポーツ評論家、浜名千広氏(49)が、ソフトバンクの守護神・森唯斗投手(27)の復活に太鼓判を押した。森は18日の日本ハム7回戦(熊本・リブワーク藤崎台)の9回に救援登板し、完全投球で今季11セーブをマーク。15日西武戦(ヤフオクドーム)で9回逆転2ランを浴びて救援に失敗した反省をしっかり生かし、メンタル面を克服したと指摘した。

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守護神・森の投球に工夫が見られた。カットボールが生命線だが、このところ疲れからか、キレが少し弱くなって狙い打ちされていた。本人もしっかり反省し、この日は縦の変化を取り入れた。

1点差の9回、先頭打者の日本ハム王柏融にはフォークボールを2球続けた後にカットボールで詰まらせ、遊飛に打ち取った。1発のある打者だけに慎重さが必要だが、細心の注意で仕留めた。15日西武戦(ヤフオクドーム)で外崎に逆転2ランを浴びたナックルカーブは、王柏融への初球を含め、低めへの意識を強く持って投げていた。救援失敗の翌16日に同じ西武打線を抑えた影響もあるのか、あの「悪夢」は自分で完全に克服している。

縦の変化で緩急をつけていくことで、これからの登板で生命線であるカットボールが完全復活していくと思う。森本人も、投球内容にはまだ満足していないと思う。ただ守護神として大事な強いメンタル面は、元に戻っている。(日刊スポーツ評論家)

ソフトバンク対日本ハム 日本ハムに勝利し甲斐拓哉(右)と抱き合う森唯斗(撮影・栗木一考)
ソフトバンク対日本ハム 日本ハムに勝利し甲斐拓哉(右)と抱き合う森唯斗(撮影・栗木一考)