日本ハム先発の池田隆英投手(26)は丁寧に投げるのが持ち味の投手。エラーや四球がなければ勝つ確率は高かった。ところが3回までで4つの四球でリズムが崩れた。それを正そうとして中盤はテンポよく投げたが、逆に5回はストライクゾーンに甘く入りすぎて狙い打たれてしまった。

コロナ禍で練習が出来ず、コンディションを整えるのは難しかっただろう。今までしっかりゲームをつくってきた投手だけに、この試合を評価するのは酷かもしれないが、序盤でストライク先行の投球をしていれば、中盤のような失点はなかった。初回からそれほど窮屈にならず、甘めに入っていって、中盤に厳しく投げていくスタイルになれば、もっといい投球ができると思う。

良い面では王柏融が来日してから一番いい状態にある。好調だけに今後は執拗(しつよう)な内角攻めにあうだろうが、それを気にせず、アウトコースの球を左中間方向に打つ意識を持っていれば、コンスタントにヒットは出るだろう。近藤にもらしさが出てきたし、大田、中田が戻ってくれば、低調だった打線もつながってくる。(日刊スポーツ評論家)

日本ハム対楽天 日本ハム先発の池田(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対楽天 日本ハム先発の池田(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対楽天 笑顔でベンチに戻る日本ハム池田(左)と宇佐見(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対楽天 笑顔でベンチに戻る日本ハム池田(左)と宇佐見(撮影・佐藤翔太)