中日5年目の加藤匠馬捕手(26)が開幕1軍を手中にした。今年はキャンプからオープン戦終了まで、1軍から離れることはなかった。オープン戦では24打数7安打3打点1本塁打、打率2割9分2厘の成績を残した。しかし、注目されているのは守備。15回の盗塁で、9個を刺した。盗塁阻止率6割。自慢の肩の強さを遺憾なく発揮した。
「ああいう肩の強さで、流れを引き寄せる。オープン戦でも実証した。ウチのチームではNO・1の能力がある。そういう武器をゲームで使うことは考えている」。与田監督は、加藤を抜てきした理由を話してくれた。昨年の中日の盗塁阻止率は2割2分5厘。最も高かった武山でも5割5分6厘。年間でリーグワースト93個の盗塁を許した。投手陣の整備を進め、オープン戦での与四球数も12球団4位と、結果を残しつつある与田竜。さらに盗塁阻止率を上げれば、相手チームの得点をさらに防げる。
キャンプ序盤に西武の黄金時代の正捕手を務めた伊東ヘッドコーチは加藤のレベルをこう評した。「5段階の1にも達していない」。酷評だった。しかし、オープン戦終盤には評価も少し変わった。試合前練習でも加藤に熱血指導を続ける中村バッテリーコーチが話した。「まだまだ。でも5段階の1だけど、着実に進歩している」と認めた。
「結果を残さないと1軍に残れない。チームが勝つために出るキャッチャーとしてやっていきたい」と加藤。試合中にはベンチに戻るたびに、必ず投手とコミュニケーションをとり続けている。開幕投手の笠原とは、オープン戦終盤の2試合でバッテリーを組んだ。3月29日のDeNAとの開幕戦(横浜)。シンデレラボーイが、もうすぐ誕生しそうだ。【中日担当 伊東大介】





