こんがりと焼けた肌には充実感が漂っていた。6日に1軍再昇格を果たした阪神木浪聖也内野手(25)だ。

開幕前に「甘いマスク」と人気を集めた表情は、より締まってきた。

「良い勉強になりました。もう絶対に(2軍に)落ちない活躍がしたい。もう絶対に落ちたくないし、また1軍で活躍しようと思いました」

オープン戦で打ちまくり、新人ながら猛アピールに成功。開幕戦は「1番遊撃」の座をつかんだ。だが、7月26日にプロ初の2軍落ち。ファームでは打撃と守備の感覚を磨き直した。

ソラーテの新加入で、二遊間の競争は激化。糸原、北條、植田、そして木浪…。「センターラインの強化」を目指してきたチームだが、ここ最近は日替わりオーダーが目立つ。再び木浪が存在感を示して、ポジションを奪いたいところだ。順調とばかりはいかない。苦しんだ先に、光は見える。【阪神担当=真柴健】