<ロッテ5-3ソフトバンク>◇7日◇ZOZOマリン

ZOZOマリンスタジアムの1階にあるプレスルームには、報道陣への連絡用のホワイトボードが設置されている。ロッテ球団広報からの各種リリースが張り出されているのだが、そこに青マジックで試合前にこう書かれていた。「ホークス戦勝ち越しへM2! 2013年以来」-。初戦を劇的サヨナラ勝利で飾り、肉厚濃く書かれた文字にチーム広報担当者の気持ちが伝わってくる。そして連勝した。勝ち越しマジックは「1」となった。

首位固めだ、8月快走だ、かけ声はよかったが気合が空回りして? ホークスは3連敗。ロッテ先発の左腕土肥が7回無失点の粘投を見せたのとは対照的に、先発スアレスがピリッとしない。マーティン、レアードに許した2本のアーチを振り返って「両方とも失投。打者のコンタクトしやすいところに投げてしまった。もっと精度を高めていかなければならない」と、試合後は自省していた。

いまさら精度だのと、言っているヒマはあるのだろうか。今季7試合目の登板で0勝4敗。登板7試合はすべてチームは黒星を喫している。高年俸の長期契約ということもあろうが、7試合も先発で結果が出てない状況で「助っ人」とは言い難い。

それにしてもロッテに弱い。これで今季の対戦成績は5勝12敗。気がつけばロッテとのゲーム差も4・5となった。この日、グラシアル、モイネロが代表戦を終え、日本に戻った。順調にいけば10日の日本ハム3連戦(ヤフオクドーム)から復帰する。故障者が続出したとはいえ、何とも今季は「助っ人」頼みのシーズンとなった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】