日米争奪戦の切り札は、至極の1杯だったりして。ロッテのロベルト・オスナ投手(27)の去就が注目されている。

6月に途中入団後、リリーバーとして格の違う投球を続けた。

オスナ自身は来季について「お互いいい話ができてここに残れたらうれしいです」とロッテへの思いを示す。一方でまだ若く、太平洋をまたぐ争奪戦になる可能性も。ロッテファンたちが残留を強く願う中でこの8月、SNS上に1つのハッシュタグが出現した。

「#オスナに食べてほしいラーメンの写真を上げるタグ」

オスナが自身や球団のSNSで、遠征先でラーメンを食べる写真を頻繁に紹介した。そこに目を付けたファンがいた。SNS上のやりとりで、タグを作った理由を尋ねた。

「勢いで作りました。遠征好きなロッテファンはいろいろな場所のラーメンを知っている方が多いので、盛り上がるだろうなと。いつかオスナ選手本人に届いて日本のラーメンをもっと好きになってくれたら」

出現から3カ月近くたった今、このタグとともに400杯を超えるラーメン画像が紹介されている。本拠地・海浜幕張の人気店はもちろん、日本列島津々浦々から。ロッテ残留への思いを添えるツイートも増え、あたかも“ラーメン署名”のように使われている。

本人がそんな熱いタグの存在を認知しているかは不明ながら、球団SNSには「マリーンズファンダイスキ!!」と感謝を寄せて帰国した。冷え込む季節、母国メキシコでもラーメンをすするオスナの決断はいかに。ホカホカ署名は果たして去就に影響するのか。私も個人的に好きな岩手・久慈市の「らーめんの千草」の画像を貼り付けた。鶏のうまみが絶妙な一杯だ。【ロッテ担当=金子真仁】

ラーメンを愛するロッテ・オスナ(写真は球団広報提供)
ラーメンを愛するロッテ・オスナ(写真は球団広報提供)