昨年11月下旬、横浜市内の1室で、その撮影は行われた。「料理を作ってもらえませんか?」。記者のむちゃぶりに快く応じてくれたのは、DeNA今永昇太投手(29)だった。

数日前に球団広報を通じ「取材OK」の連絡を受けたが、その数時間後に送られてきたのが「鶏の手羽元の甘辛煮」のレシピ。対応の早さに感動するとともに、料理への期待はふくらんだ。

取材当日、予想をはるかに超える手際の良さとともに料理に対する「今永の流儀」にも驚かされた。材料を並べながら、同時進行でゆで卵を準備。サクサクと切って、鍋に具材を並べた後は「僕は一切、量りません。感覚で生きております」と順番に調味料を左手の感覚だけで注ぎ込んだ。「料理は一発勝負です」と名言も飛び出し、1度も味見なしで完成させた。

花柄のかわいいエプロンもお似合いで、料理を振る舞った後輩の京山将弥投手(24)とのエプロン姿でのツーショットは、女性ファンをキュンとさせた。このメニューを選んだ理由を聞くと、端的に説明した。「鶏と卵なのでタンパク質がとれるし、タンパク質は体づくりには大事なんで」。ウエートトレを終えた京山の体づくりをサポートする気づかいをのぞかせた。【DeNA担当 久保賢吾】

「おいしいです!」試食をするDeNA京山と今永(撮影・たえ見朱実)
「おいしいです!」試食をするDeNA京山と今永(撮影・たえ見朱実)