<ソフトバンク0-9日本ハム>◇12日◇ペイペイドーム


ソフトバンクにとっては何とも痛すぎる1敗になってしまったのではないか。仙台での楽天対オリックスが雨天中止。こんな時こそ、半歩でも差を詰めておきたかったところだが、日本ハムに完敗。首位オリックスとは8・5ゲーム差となり、4位楽天とは3ゲーム差となった。何とかのマーチではないが、1歩下がって2歩進むなら1歩前進だが、ホークスの歩幅はなかなか広がらない。

今季2度目の先発マウンドとなった高橋礼が3発に沈んだ。快走するチーム状況ならマウンドでも余裕が持てたかもしれないが、現状はサドンデスの戦い。3回まで無失点に封じていたものの、4回の万波の先制2ランで守勢の投球に傾斜してしまった。

弱かったころのホークスのことを思い出した。「お盆シリーズ」を前に観戦に訪れていたダイエー時代の中内いさおオーナー(故人)は、よく言ったものだ。「ホークスは『五木の子守歌』と言われてますからね」。童謡・五木の子守歌の歌詞にある「盆から先はおらんど」とホークスの低迷を皮肉ったもので、苦笑いで話す中内オーナーだったが目は笑っていなかった。

お盆入りでもある13日の3戦目は何としても勝ちたいところだ。日本ハム戦のカード負け越しうんぬんよりも、次カードは首位オリックスと敵地・大阪で3連戦。白星で乗り込むことができれば逆襲への弾みともなるが、黒星先行ならV争いも「盆から先」は限りなく薄れて行ってしまうだろう。大げさかもしれないが、今季を占う一戦と言っていいのかもしれない。【佐竹英治】

ソフトバンク対日本ハム 厳しい表情で交代を告げる藤本監督(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 厳しい表情で交代を告げる藤本監督(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 6回裏ソフトバンク1死一塁、柳田は中飛に終わる(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 6回裏ソフトバンク1死一塁、柳田は中飛に終わる(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 6回裏ソフトバンク2死一塁、近藤は空振り三振に倒れる(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 6回裏ソフトバンク2死一塁、近藤は空振り三振に倒れる(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 8回裏ソフトバンク2死一塁、柳田は中飛に終わる(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 8回裏ソフトバンク2死一塁、柳田は中飛に終わる(撮影・梅根麻紀)