よく一緒にいる2人を見る気がする。8月11日の楽天戦の試合前(楽天モバイルパーク)。オリックス宇田川優希投手(24)が山崎颯一郎投手(25)を相手に、ベンチ前でキャッチボールを始めた。
宇田川がワンバウンドで投じるボールを、山崎颯がキャッチャーのように捕球。時には後ろにボールをそらし、笑いが生まれた。何度も繰り返していたその練習法は、宇田川が平井投手コーチから教わったもの。「今年ずっと指に掛かっている感じがしなくて、それを平井さんに相談して。ワンバンを思いっきりたたきつけたら前で離せるからって言われて」。ブルペンでも続けていた練習をきっかけに、指にかかる感覚が出始めたという。
98年生まれの同学年。試合前練習では、2人がキャッチボールのコンビを組む姿をよく見る。昇降格によってメンバー変動がない限り、同じ組み合わせを続けるシステムだからだが、気心の知れた2人だからこそ互いの状態にすぐ気づくこともできる。「2人で動画を見て、ここはこうだねとか、言ったりしています」と山崎颯。キャッチボールをした後はお互いの良い時の映像を見ながら、気づいたことを言い合うこともある。
今年、侍ジャパンとしてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加した2人だが、宇田川は4月下旬に不調で2軍に降格。2軍戦でも打ち込まれるなど苦しんだ時間があった。投球結果を知った山崎颯は「ナイスピッチ」と“あえて”宇田川にLINE。2人の揺るがない関係だからこそ、支えとなった「6文字」だ。
3連覇を目指すチームのブルペンに欠かせない2人。いつも支え合い、高め合っている。【オリックス担当 磯綾乃】




