中日細川成也外野手(25)がキャリアハイを突き進んでいる。

9月11日時点で打率2割7分2厘、21本塁打、72打点。中日では10年(和田一浩37本塁打、森野将彦22本塁打)以来となる日本人20本塁打にも到達し、チーム最多アーチで打線をけん引する。6年間在籍したDeNAではレギュラーに定着できなかったが、今季はすでに規定打席にも到達。昨オフからスタートした現役ドラフト指名からシンデレラボーイを体現している。

細川には打席に入る前のルーティンがある。三塁線側でスタンスを合わせて素振り。打席に入ると、2度小さくジャンプしてから投手に対峙(たいじ)する。初めは打席での重心位置を整えるものかと思ったが、本人いわく「ただリラックスするためですよ。プロに入る前からやっていました」。少年時代からのルーティンが今も息づいている。

西武から移籍後に中日で通算2000本安打を達成した和田打撃コーチの指導にも導かれ、細川の打棒は開花した。石川昂とともに4番を任されることも多い。立浪監督は「打ちたい、打ちたいというのは分からないでもないが、もうちょっと状況を考えながら。チャンスの時はもう少し余裕が出てこないと。打ちたい、強く振りたいばかりではやられてしまう。そういったことを課題としてやらせたい」。指揮官は石川昂も含め、和製大砲に数字以上の内容を期待する。

今季は残り18試合。令和の強竜打線を背負うスラッガーがどう脱皮していくのか、じっくり見守りたい。【中日担当 伊東大介】

7月、和田打撃コーチと言葉を交わす細川(右)
7月、和田打撃コーチと言葉を交わす細川(右)