DeNA三浦大輔監督(49)が8日、“番長先生”として、奈良・大和高田市内にある母校の高田商をサプライズ訪問した。全校生徒に「僕自身が堅苦しいのは嫌いですし、学生の時に聞くだけじゃつまらないなと思ったのでみんなといろんな話をして、伝えられればなと思った」と質問形式で講演。笑いも交えながら、約50分間熱弁した。

最も力がこもったのは、信頼関係の重要性を説いた時だった。1年秋に「バイトでも何でもして、1人で生きていきます」と野球部の退部とともに退学も考えたが、チームメートや当時の監督で現在は校長の山下善啓先生らの説得で翻意。「心を入れ替えて、頑張ります」と再び野球部に戻ったが、周囲の反応はシビアだった。

三浦監督 真面目にやると言ったのに、信頼が全くなかった。すぐわかるウソとかをついて、裏切ってきたので、“おおかみ少年”のような状態で。山下校長から、『信頼を得るのは一気にはできないけど、崩れるのは一瞬だよ』と。僕自身も学んだし、信頼関係を大事にしてほしいです。

高校の恩師、仲間がいなければ、「ハマの番長」は存在しなかった。「あの時、辞めろよと言われたら、今の自分はなかったですし、一生懸命引き留めてくれて、いろんなことを教わった」と感謝した。「卒業式の退場の時に泣いたからね。それだけ濃い3年間でした。人前で泣くことはそんなにないので自分でもビックリした」と回想した。

講演後、報道陣の取材が行われたのは、高校時代に先生に呼び出され、叱られた部屋だった。「まさか30数年後に取材を受けるとは」と苦笑しながら「えらそうなことを言ってますけど、高校1年の自分が聞いたら何を言ってるんだよと。迷惑ばっかりかけたので、今後も少しでも恩返しできれば」と笑顔で話した。【DeNA担当 久保賢吾】

母校の高田商をサプライズで訪問したDeNA三浦監督(中央)(2023年12月8日撮影)
母校の高田商をサプライズで訪問したDeNA三浦監督(中央)(2023年12月8日撮影)