終わってみればソフトバンクの「横綱相撲」だった。日本ハムとのCSファイナルステージ。あっという間の3連勝でケリをつけた。苦しいはずの短期決戦も、力の差をまざまざと見せつけた3戦だった。2戦目までに6本塁打を放った打線の破壊力に加え、初戦から有原、モイネロ、スチュワートの先発3本柱もそれぞれ2失点以内に抑えた。優位な展開で試合を進めることができた。
球場を後にする日本ハム万波は悔しさをにじませながらも、意外とサバサバとした表情で言った。「やっぱりもう完敗だと思います。力の差はあるなと思いました。勢いだけでどうにかなる相手ではないとはやりながら感じた」。小久保ホークスはCSファーストステージを逆転連勝で勝ち進んだ新庄ハムの勢いを完全に封じ込んで、堂々たる姿で4年ぶりの日本シリーズに駒を進めた。
厳しい戦いの中で、新たに「必勝の形」も確立できた。8回ヘルナンデス、9回オスナが3連投で試合を締めくくった。2戦目からは7回杉山が連投。杉山-ヘルナンデス-オスナの勝利の方程式「SHO」を確立した。開幕当初から守護神オスナの調子がなかなか上がらず、夏場には下半身のコンディション不良もあって離脱。終盤を締めくくるブルペン陣の投手編成に苦労したシーズンでもあったが、CSファイナルで確固たる必勝の形ができあがったと言っていい。
巨人かDeNAか…。シリーズで激突する相手はまだ決まっていないものの、タクトを振る小久保監督にとっては近藤、柳田の復帰で活性化した打線以上に収穫を得た3試合だったのではないだろうか。
王会長も興奮気味だった。誰よりも待ちに待った日本シリーズだ。言葉はいつにも増して力強かった。「シリーズになったら強いと思っている。そういう思いを持ってボクは見守りたいね」-。1週間後のプレーボールが待ち切れない。【佐竹英治】




