高崎健康福祉大高崎(群馬)のエース左腕・下慎之介投手(2年)には、センバツで明確な目標があった。昨冬「中京大中京に自分が投げて勝ちたい。高橋君と投げ合いたい」と話していた。秋の明治神宮大会で準優勝したが、高橋宏斗投手を擁する中京大中京(愛知)との決勝は登板がなかった。準決勝までの3試合全てに投げていた。球数を管理するチーム方針による登板回避だが「決勝で投げられなかったのは悔しい」と素直な思いを口にする。

大会NO・1投手と言われ、コンスタントに140キロ台中盤を投げる高橋の姿に「味方だったら安心感がある」と思った。自身は、昨秋時点で最速141キロどまり。「フォームを安定させないと。筋力を上げて、下半身を鍛えて、最低145キロに。そうすれば、常時140キロ台を出せる」と目標を定めた。腕の振りの良さはプロも注目する。鍛錬を全国に披露する場は夏に持ち越されたが、さらなるレベルアップを目指す。【古川真弥】